中東のイエメン共和国の観光地で、15日、爆弾テロとみられる爆発があり、韓国人観光客4人が死亡しました。
イエメン駐在の韓国大使館によりますと、現地時間で15日午後5時50分頃、イエメン南東部にある、ユネスコの世界文化遺産に登録されているシバームという古代遺跡で、何者かが爆発物を爆発させたとみられる事件が起き、居合わせた韓国人観光客4人とイエメン人1人の合わせて5人が死亡したほか、韓国人4人が軽いけがをしました。
韓国人観光客は18人のグループで、今月10日にイエメン入りしていました。
今回の旅行を企画してグループに付き添っていた旅行代理店の関係者は「観光客のほとんどが車から降りて、日没する中で遺跡を見下ろしていたところ、突然、後ろの方で爆発が起きた。誰かが爆弾を近くで爆発させたようだった」と、当時の状況を説明しました。
事件の原因についてはイエメン当局が調べていますが、AP通信が車に爆弾を積んだ自爆テロの疑いがあると伝えたのに対して、AFP通信は現地関係者の話を引用して、爆弾テロの可能性を示唆したものの、埋設されていたダイナマイトが爆発した事故の可能性もあるとしています。
またアラビア語による衛星テレビ・アルジャジーラは、今年1月にテロ組織アルカイダのイエメン支部とサウジアラビア支部が統合された事実を伝え、事件がアルカイダと関係がある可能性を伝えました。
この事件を受けて、韓国政府は16日、在外同胞領事局に状況室を設けて対策の協議に入るとともに、イエメン駐在の韓国大使を事故現場に派遣して、情報の収集を急いでいます。
またイエメンのサダなど一部に出していた旅行を制限する地域の指定をイエメン全域に拡げました。
一方、政府は事件にあった韓国人観光客をイエメン政府が手配する飛行機でイエメンの首都サヌアに移動させることにしています。
イエメンはテロ組織、アルカイダの指導者、ビン・ラディンの出身国で最近、テロが相次いでおり、去年1月には武装グループの襲撃によって、ベルギー人観光客2人が死亡し、3月にはイエメン駐在のアメリカ大使館をねらった迫撃砲の攻撃で2人が死亡しています。