韓国とEU=ヨーロッパ連合の間のFTA=自由貿易協定の交渉が暫定合意に達しました。
外交通商部は24日、韓国とEUの間でFTAを結ぶためソウルで行われた8回目となる最終交渉で、「ほとんどの争点について交渉団のレベルで暫定合意を導き出すことができた」と述べました。
このうち、工業製品の関税について双方は、今後5年以内に関税を完全に撤廃することで合意しましたが、韓国は業界などが敏感に反応する40余りの品目については7年以内に関税を撤廃するという例外を取りつけました。
これによって、自動車部品は協定の発効と同時に関税を撤廃し、中大型乗用車は3年以内、小型乗用車は5年以内に関税を撤廃することになりました。
しかし、関税の払い戻しや農産物など、政治的な意味合いが絡む争点については合意できなかったということです。
韓国は、中国などから部品を輸入し、完成品を輸出する場合は、部品を輸入した韓国の企業に関税を払い戻しています。
EU側がこうした関税払い戻しの条項を撤廃するよう強く求めているのに対し、韓国は交渉の初期から関税の払い戻し撤廃はできないとしており、この問題がFTAの交渉で主な争点となっていました。
双方は今回の合意の内容を通商担当相に報告し、来月2日にロンドンで韓国とEUの通商担当相会合を開いて残る争点について最終妥結を目指す方針です。