「無所有」の著作と実践で知られる僧侶、法頂師が11日、肺がんのためソウル市内の吉祥寺で亡くなりました。
77歳でした。
法頂師は、「何かを所有することは、その何かに縛られることだ。小さいものや少ないものでも満足することに気づくべきだ」として、無所有の大切さを説き、仏教界だけでなく多くの人々に最も尊敬される僧侶の1人でした。
法頂師は電気もない山奥の庵で修行に励み、俗世と距離を置いていましたが、一方では「無所有」、「魂の集い」、「言葉と沈黙」など、多くの散文集を書き、人々に親しまれ、尊敬されました。
日本で翻訳出版された散文集も少なくありません。
遺体が安置された吉祥寺には11日から多くの人たちが弔問に訪れました。
12日は李明博大統領も焼香に訪れ、「日ごろから尊敬していた方がなくなって心が痛む。法頂僧侶は生まれたときと同様に無所有で亡くなったが、私たちに多くの貴重な教えを残してくれた」と述べました。