金正日(キム・ジョンイル)国防委員長が近々中国を訪問するのではないかという観測が出ている中で、アメリカ国務省は金正日国防委員長が無事に中国を訪問し、6か国協議に復帰する方針を示してほしいと、期待感を示しました。
アメリカ国務省のクローリー次官補は22日の会見で「金正日国防委員長が無事に中国を旅行することを願っている。また北京で6か国協議に復帰する方針と非核化に向けた前向きな措置を発表することも期待している」と述べました。
クローリー次官補のこのような発言は、やや異例ともみられ、金正日国防委員長の中国訪問について具体的な情報を持っていることを示唆するとも受け取れます。
クローリー次官補はまた、北韓が今年1月末に不法入国したアメリカ人を起訴すると発表したことについて、身辺の安全を憂慮するとともに、「北韓がどのような罪でアメリカ人男性を起訴したか分からない。公正で透明な裁判を行うよう求める」と述べました。
これに先立って北韓は22日朝鮮中央通信を通じて、マサチューセッツ州ボストンのアイジャロン・マリ・ゴメス氏(30)が今年1月末、不法に入国したとして、起訴すると発表しました。
アメリカに住むドメス氏の家族によりますと、ドメス氏はこの2年間、韓国で英語を教えていたということで、どのような経緯で北韓にわたったのか、分からないとしています。
北韓がドメス氏を起訴する方針を決めたのは、去年、アメリカ人の女性記者2人を拘束した時のように、米朝対話を求めてアメリカとの駆け引きに利用しようとする狙いがあるものとみられています。