韓半島西の西海に沈没した哨戒艦「チョナン艦」の引き上げ作業は6日、強い風と小雨などの荒れた天気で中止となりました。
沈没した船体の引き上げを担当している軍と民間業者は、6日、海底に沈んでいる船首と船尾にダイバーを投入して、周辺海底の地形と艦艇の位置などを最終チェックする予定でした。
軍関係者は、事故海域は6日午前9時現在、風が秒速12メートル、波の高さは2メートルと荒れた天気となっており、午前中の作業を取りやめました。
民間の関係者も、6日午後にはさらに風と波が強まると予報されていることから、事故海域に固定させておいたクレーンとバージー船を近くの島に移動させました。
西海は7日から2-3日間、干満の差が少ない時期で、引き上げ作業に適しているため、気象状況さえ悪くなければ、7日から本格的な引き上げ作業に入る計画です。
一方、韓国海軍は機雷探知艦などを動員して、沈没艦の残骸を捜索しており、他の艦艇も海上の浮遊物の収拾に当たっています。
これまで沈没した現場周辺ではヘルメットや救命胴衣など105点を収拾しましたが、「チョナン艦」の事故原因の究明につながる金属破片などは見つかっていません。