哨戒艦「チョナン艦」の沈没事故を調査している官・民合同調査団は、7日、記者会見を行い、事件発生当時の状況に対する第1次調査結果を発表しました。
官民合同調査団の記者会見は、今回の事故で負傷した兵士らが入院している京畿道(キョンギド)城南(ソンナン)市の国軍首都病院で7日行われ、水没を免れた兵士たちも同席しました。
会見の中で調査団は、事故の発生時刻について「チョナン艦」の沈没事故は3月26日の夜9時22分頃だったと発表し、これまで時刻が不明確だったことについては、「状況の受付や報告の過程で混乱があったためだ」と説明しました。
また「チョナン艦」が特別な任務を行っていたのではないかという疑惑については、「『チョナン艦』は当時、通常の警備任務を行っており、午後8時からは当直者の29人以外は休息を取っていた」と述べました。
そして熱を探知して監視する装置に残されていた艦尾が沈没する映像を公開しました。
一方、記者会見には事故で水没を免れた57人も出席し、当時の状況について証言しました。
当時「チョナン艦」の艦橋で当職していたパク・ヨンス大尉は、「異常報告もなく、通常の勤務をしていた。私が艦橋で最後に確認した時刻は9時24分だった」と話しました。
また、地下2階の隔室にいたオ・ソンタク上士は、「耳が痛いほどの大きな爆発音が聞こえた後、体が空中に飛び、電気が消え、出口が足の下にあった」と話しました。
記者会見に出席した兵士のうち一部は車椅子に乗っていたり、腕や胸にギブスをしており、涙を流す兵士の姿も見られました。
国軍首都病院側は、「生存者のうち6人が急性ストレス障害患者として分類され、薬物治療や相談を受けており、生存者のほとんどが不安感や罪悪感に苦しんでいる」と説明しています。
官・民合同調査団は、今後、行方不明者の家族や国会から推薦された海洋事故の専門家を含めて精密調査チームを作り、艦体の引き上げや事件の原因解明に取り組むとしています。