沈没艦「チョナン艦」から収拾された36人のほとんどは外部からの衝撃による脳震とうで気を失った後、溺死した可能性が高いものとみられています。
16日、艦尾部分から収容された遺体は、直ちに身元が確認され検死の作業が行われました。
家族の話によりますと、乗組員のほとんどは身体に外傷はありませんでしたが、脳震とうを起こしていたことがわかったということです。
これはチョナン艦が2つに割れた際の強い衝撃で頭を強く打ち脳震とうを起こして気を失い、そのまま溺死したことを裏付けているとみられます。
海軍は乗組員の通常の勤務場所や生存者の話などから、当初、亡くなった乗組員たちは艦尾部分の機関室、寝室、食堂などにいたものと推定していました。
ところが艦尾部分を引き上げてみると、遺体が見つかった場所は大きく違っており、激しい衝撃で艦がひっくり返り、乗組員は気を失ったまま片側に寄ってしまった可能性が高いものとみられています。