韓国船籍のタンカー「サムホ・ドリーム号」が、今月4日ソマリアの海賊に拉致された事件で、ソマリアの海賊は身代金として韓国ウォンでおよそ220億ウォンに当たる2000万ドルを要求しました。
外国のメディアによりますと、この海賊は21日「身代金として2000万ドルを要求する。現在サムホ・ドリーム号や乗組員は無事だが、もし我々を攻撃する場合はサムホ・ドリーム号を爆発させる」と発表したということです。
「サムホ・ドリーム号」は拉致された当時、ソマリア海域で護衛活動を行っている韓国の清海部隊と駆逐艦・李舜臣（イ・スンシン）艦が救出に当たりましたが、海賊らが「清海部隊と駆逐艦が接近する場合、乗組員の安全は保証できない」と脅かしたため、救出できていない状態です。
一方、これより先の16日、「サムホ・ドリーム号」が所属している「サムホ海運」は、「海賊らと電話を通じて1日1～2回の交渉を行っているが、海賊らが解放条件を示していないため、全く進展がない」と説明していました。