先月、韓半島西の西海で沈没した哨戒艦「チョナン艦」の沈没原因は、船底から至近距離の水中で起きた爆発による衝撃で船体が割れ沈没した可能性が高いと、軍民合同調査団が25日、発表しました。
合同調査団は、韓国軍に民間の専門家、それにアメリカやスウェーデン、オーストラリアの海軍調査団も加わって構成されており、24日に引き上げられた船首部分を調査しました。
これについて、ユン・ドギョン合同調査団長は、25日午後、会見し、「切断面を調べた結果、船底の左側は3.3メートルが流失されたのに対して、右側はおよそ10メートルが損傷を受け、ガスタービン室はなくなってしまっている。それからみると、船底から至近距離の左側の水中で何かが爆発したことによる衝撃で船体が割れて沈没したと判断している」と述べました。
また船底など切断面が上に向かって曲げられているのも、船底近くからの爆発で強い圧力が下から上に向かって働き、船体が2つに割れて沈没した可能性が高いとしています。
合同調査団はしかしこの爆発の原因が魚雷か機雷かは特定できず、今後、船体をさらに詳しく調査する必要があり、収拾された破片の中に爆発した兵器の破片があるかどうか分析しているとしています。
一方、24日に引き上げられた船首は、25日夜、京畿道(キョンギド)平沢(ピョンテク)にある第2艦隊司令部に到着し、26日には行方不明となっている6人の兵士の家族が内部捜索に加わりました。
合同調査団は、艦首を近く、陸上に移動させて搭載されている兵器などを取り除いた後、艦尾とともに本格的な調査に取り組むことにしています。