韓国に留学している外国人留学生8万4000人のうち、およそ1万人が不法滞在していることが分かりました。
ソウル出入国管理事務所が29日発表した「留学生統計」によりますと、外国人留学生の数は2002年に7288人になって以来、毎年およそ50%ずつ増えており、今年3月末現在、韓国に留学中の外国人留学生はおよそ8万4000人に上っていますが、このうちおよそ1万人が韓国に不法滞在しているということです。
去年、出入国管理法に違反して摘発された外国人留学生は4519人おり、このうちビザの期間が切れても韓国に不法滞在していたのは1327人、ビザで認められていない活動をしていたのは1208人、違法就職していたのは714人でした。
これに対し、出入国管理事務所の関係者は、「外国人留学生に対する留学ビザの規定が緩和された90年代末から2000年代初めにかけ、一部の大学やブローカーが競って学生を誘致していたため、違法に滞在する外国人留学生が増えた。しかし、各学校が留学生の審査や管理を強化することになったほか、ビザの審査も厳しくなったため、現在は外国人留学生の不法滞在は減っている」と説明しています。