煤煙や二酸化炭素などを排出しない、環境にやさしい電気バスが今年末からソウルの南山(ナムサン)と汝矣島(ヨイド)で本格的に運行を始めます。
ソウル市は24日、11月から南山の3つの循環路線で電気バス15台の運行を始め、12月からは汝矣島大方(テバン)駅と漢江(ハンガン)公園区間で電気バス2台の運行を始める計画だと明らかにしました。
ソウル市は、現代重工業などと共同で電気バスを開発し、現在南山循環路線区間でパイロット運行を行っており、安全検査や登録手続きなどを経て年末までに段階的に導入していくとしています。
今回開発された電気バスは、わずか26分で充電ができ、大容量の電池を使うと、1回の充電で最高時速100キロで120キロの距離を走ることができます。
動力源として電気だけを使うため、微細なほこりや煤煙など大気を汚染させる物質や二酸化炭素などの温室効果ガスを排出しません。
ソウル市は、2020年までに全体の市内バスの半分に当たる3800台を電気バスに、残りの半分をハイブリッドバスに変えていく計画で、これによって2020年以降は毎年およそ14万トンの温室効果ガスを削減できると見込んでいます。
ソウル市は、これまで電気自動車の普及に備えて25の区庁と大型スーパーマーケットに、電気自動車2台を同時に充電できる充電施設41機を設置しており、年末までにこれを130機に増やすとしています。