歩行者の右側通行制度が7月1日から実施され、一般の道路をはじめ、全面的に歩行者は右側通行となりました。
韓国では1905年の大韓帝国の規定で歩行者の右側通行が明示されましたが、日本の植民地時代の1921年に当時の日本と同じように人も車も左側通行に改められました。
そして日本から独立した翌年の1946年に、車の通行だけが右側通行に変更され、以来、歩行者は左側通行、車は右側通行の対面通行となっていました。
しかし、歩行者の左側通行は、荷物を持った歩行者同士が接触しがちで、交通事故につながる可能性が高いという声が上がっていました。
政府はこのため、去年10月から地下鉄、鉄道、空港など公共利用施設を中心に右側通行を試験実施しており、右側通行に対する市民の認知度が十分高くなったと判断したため、当初の予定通り7月1日から右側通行を全面的に実施することを決めました。
これによって、公共利用施設だけでなく、一般の建築物や道路、登山路など生活の中のすべての部分で右側通行が基本原則となります。
国土海洋部は、右側通行が定着すれば、歩行速度が20~70%改善し、歩く際の衝突回数もかなり減少するとみています。