韓国駐在の重家俊範日本大使が講演中に男に石を投げつけられた事件について、警察は男を外国使節に対する暴力行為などの処罰に関する法律違反の疑いで拘束しました。
今月7日、ソウル中区のプレスセンターで帰国前の講演をしていた重家大使に対して、会場にいた50歳の男が隠し持っていた直径10センチほどの石を投げつけました。
大使は無事でしたが、隣で通訳をしていた大使館の女性職員が手に軽いけがをしました。
ソウル中央地方裁判所は、現場で取り押さえられたこの男について「逃走する恐れがある」として、9日、拘束令状を出しました。
南大門警察署の調べによりますと、この男は大使に宛てて独島の領有権を主張する書簡を送ったが、返事をもらえなかったので石を投げたと陳述しているということです。
この男は独島を守る団体の代表で、この団体は2006年に島根県が「竹島の日」を制定したことに反発して、その年の5月に発足しています。