蒸し暑い日が続いているため、今年の夏は7月だけで電力の最高需要が早くも7回も更新しており、電力不足の懸念も出ています。
知識経済部と電力取引所によりますと、最大電力需要は7月1日に6327万キロワットと、去年の夏の最大電力需要を上回った後、2日、5日、6日、19日、20日、22日にも電力需要最高記録を更新しました。
このうち電力需要が6761万キロワットと最高になった22日は、電力の予備率がわずか8.4%となりました。
予備率が8%を下回ることは、さらに電力の需要が高まると、電力が足りなくなることを示します。
電力取引所の関係者は「今月18日から蒸し暑くなっているうえ、夜の気温が25度以下にならない熱帯夜も一部に現れているため、最大電力が何度も更新されている。しかし予備電力は400万キロワットあるので心配はない」と話しています。
一方、知識経済部は、この夏の最大電力は去年よりおよそ12%多い7070万キロワットに達すると見込んでいるものの、電力会社の供給能力は7530万キロワットにとどまっていることから、電力不足のおそれもあるとみて、530万キロワットの非常電力を工場の自家発電所から調達することを検討しています。