韓国を直撃した台風15号による被害は調査が進むにつれて一段と深刻になり、3日午後3時現在、136人が死亡、75人が行方不明となっています。韓国政府の 中央災害対策本部は、3日午前、死亡113人、行方不明71人と発表していますが、KBSが独自に集計したところによりますと、死者と行方不明者は合わせて211人に上っています。このうち、人命被害が最も大きいのは江原道で、裏山が崩れて建物が全壊し6人が死亡するなどで合わせて128人が死亡・または行方不明となっています。また政府の中央災害対策本部のまとめによりますと、全国で住宅1万8,000世帯余りが浸水し、670棟が全壊・または半壊しました。先月の大雨で大きな被害を受けた慶尚北道のキムチョンなど道路と通信の断絶でまだ被害状況が把握されていないところもあり、今後、被害額がさらに膨らむものとみられます。建設交通部や鉄道庁によりますと、現在単線で運行している京釜線やヨンドン線、そして江原道のチョンソン線などはいずれも完全復旧まで6カ月から1年ほどかかる見通しで、今月の秋夕の連休以前に鉄道のダイヤが正常に戻るのは事実上不可能となりました。