日本政府は、韓日強制併合100年を迎え、日本の宮内庁に保管されている「朝鮮王室儀軌」を、韓国に引き渡す方針を検討しているもようです。
「朝鮮王室儀軌」は、朝鮮時代の王室と国の主要行事をまとめた記録で、このうち81種167冊が日本の植民地時代に日本の宮内庁に渡ったとされています。
韓日関係の消息筋によりますと、日本政府は、この「朝鮮王室儀軌」を韓国に引き渡すことについて、外務省、文部科学省などと慎重に検討しているということです。
消息筋はこれについて「日本政府は、1965年に韓日文化財協定が結ばれた際、日本に流出した韓国の文化財はすべて返還したという立場であるため、今回の朝鮮王室儀軌は返還ではなく、引き渡す形で韓国に戻すことを検討している。時期については、韓日強制併合100年となる8月ではなく、李明博(イ・ミョンバク)大統領が日本を訪問するとみられる11月か12月になる可能性が高い」と説明しています。
また、先月20日から今月6日まで日本側を相手に「朝鮮王室儀軌」の韓国返還を求める活動を行っていた「朝鮮王室儀軌返還委員会」の事務所長のヘムン法師も、韓国のメディア「連合ニュース」との電話インタビューで「日本の文部科学省か外務省が朝鮮王室儀軌を韓国に返還することを政府に提案していると聞いている。韓日強制併合に関する菅直人の談話が発表されてから、本格的な交渉が始まるものと期待している」と説明しています。
ただ、今回日本が韓国に引き渡すことを検討している文化財が「朝鮮王室儀軌」だけか、または同じように日本の宮内庁に保管されている「帝室図書」、「經筵」など朝鮮王朝の書籍全てなのかについて、はまだはっきりしていないということです。