韓国は2018年から人口が減り始め、多文化と高齢化の社会と変わっていくとの予測が発表されました。
これは、統計開発院が、韓国社会科学資料院に依頼して作成し、18日に発表した「2009年の韓国の社会動向」の中で示されたものです。
それによりますと、韓国の出生率は、ここ10年間世界的にも非常に低い状態にあり、2050年の人口は、2009年に比べて13.1%も減少した4234万人になるとみられるということです。
一方で、1980年代末から国際結婚による移民者が急激に増加し、すでに様々な人種と民族で構成されるいわゆる「多文化社会」に入っているとしています。
しかし、報告書は、それが文化的多様性まではつながっておらず、韓国国民が本格的な「多文化社会」になじむまでにはまだ相当の時間がかかるとみています。
報告書はさらに、高齢化にも触れ、現在は5人の労働人口が1人の高齢者を扶養しているが、2050年には1人の労働人口が1人の高齢者を扶養することになり、経済的活動や、健康保険、国民保健などの安定性が保たれない可能性が高いと予測しています。
そして、高齢者の労働力を活用するために引退時期を引き延ばしたり、高齢者の労働市場を拡大するなどの対策が必要であると指摘しています。