去年の韓国の人口増加率は、アジアで4番目に低いことがわかりました。
企画財政部は9日、アジア開発銀行(ADB)が加盟しているアジア48か国の人口増加率を調査した結果を発表しました。
それによりますと、韓国の人口増加率はアルメニア、マーシャル諸島と並んで0.3%で、43位にとどまり、アジアで4番目に低い結果となりました。
韓国より増加率が低かったのは、グルジア0.1%、ミクロネシア連邦0.0%、日本マイナス0.1%の3か国だけでした。
韓国の人口増加率は、1990年と1995年に1.0%となって以来減少を続けて2005年には0.2%まで下がり、2006年から去年までは0.3%とやや持ち直しています。
一般的に、国が正常に維持されるためには、平均人口増加率が1%を上回る必要があるとされており、韓国の0.3%という数値は、人口問題が深刻であることを示しています。
特に、20年前の1990年の調査結果と比較すると、韓国の人口増加率は1.0%から0.3%に下がり、アジアの少子化国のなかでも下落幅が大きく、強力な少子化対策が急がれます。
企画財政部の関係者は、「低い人口増加率は経済全般に悪影響を与え、潜在成長率を引き下げる結果をもたらす。特に韓国の場合、少子高齢化で今後も人口が減少すると予想されるため、多角的な出産奨励策を準備している」と話しています。