在韓アメリカ軍のシャープ司令官は9日、韓米両国が北韓の有事の際に備えた「概念計画5029」を、軍事的な作戦計画に格上げしていることを示唆する発言をし、論議を呼んでいます。
シャープ司令官は9日、ソウル龍山のアメリカ軍基地で記者会見し、先月実施したコンピューターシミュレーションを使って指揮系統などの演習を行う 「乙支フリーダムガーディアン」で、韓国とアメリカが合同で北韓の安定化作戦を実施したことを明らかにしました。
シャープ司令官のこうした発言は、北韓の政権が内部から崩壊する場合など韓半島有事の際の対応策をまとめた「概念計画5029」を、具体的な軍事計画を盛り込んだ「正式の作戦計画」に格上げさせたことを示唆するものです。
これについて韓国の合同参謀本部の関係者は、9日、「韓米連合軍は北韓の侵攻に反撃して進撃し全面戦になった場合を想定して、北韓の安定化作戦を練習しただけだ」として、シャープ司令官のコメントを否定しました。
韓国政府は、前の盧武鉉政権当時、韓米連合司令部が、1999年に作成した「概念計画5029」を修正拡大して、北韓で「内部混乱」が起きた場合、これを「戦時」とみなして北韓からの脅威がない場合でも北韓を先制攻撃できるよう、正式な軍事作戦計画に発展させようとしましたが、韓国の主権を侵害する恐れがあるとして作戦計画5029の作成を中断させた経緯があります。