今月末、韓国軍とアメリカ軍が合同で行うことを検討していた航空母艦による合同軍事演習が、取り止めになったことが分かりました。
政府の消息筋が24日明らかにしたところによりますと、韓国軍とアメリカ軍は、哨戒艦沈没事件の対抗措置の一環として、アメリカ第7艦隊所属の航空母艦、ジョージワシントン号が参加する合同軍事演習を、今月末に西の海・西海で行う予定でしたが、検討の末、演習を行わないことにしたということです。
その背景については、11月ソウルで開かれるG20・金融サミットを控えて、航空母艦が参加する大規模な合同軍事演習を行うことは、周辺国を刺激しかねないと見たのではないかと考えられています。
これについて国防部の関係者は、「今回の演習については、アメリカと具体的に協議していない。今後も、これまでの合同軍事演習と同様に双方の緊密な協議を経て細部の軍事演習計画を発展させていく方針だ」と述べました。
一方、韓国とアメリカは、今月末に西海で行う予定だった海兵隊の大規模な合同上陸軍事演習も、G20首脳会議の終了後の11月末に延期することにしました。
韓国軍の関係者はこれについて、「上陸演習の延期はG20首脳会議と関係がないわけではない。演習の場所も、東海と西海のうち、とちらになるかはまだはっきりしていない」と説明しています。