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社会

非正規労働者によるスト長期化か 現代自動車

Write: 2010-11-17 21:06:10Update: 2010-11-18 09:38:10

韓国最大手の自動車メーカー・現代(ヒョンデ)自動車の蔚山(ウルサン)工場所属の非正規労働者およそ1700人で作る労働組合は、会社側に正規社員への転換を求めてストライキに入りましたが、双方の意見の隔たりは大きく、事態は長期化するものとみられています。
現代自動車の場合、下請け会社から7000人が生産ラインに出て、事実上派遣労働者として働いています。
労働組合は、先に組合員が訴えた裁判で、日本の最高裁判所にあたる大法院が今年7月、社内の下請け業者からの派遣社員が2年以上継続して働いた場合、正規社員にみなすべきだという内容の意見をつけて、高等裁判所に差し戻したことを受け、会社側に対して2年以上働いた非正規社員を正規社員に転換するよう求めてきました。
これに対して会社側は、非正規労働者で作る労働組合は交渉の対象ではないうえ、大法院の差し戻しは最終判決ではなく、法的決定事項に過ぎないとして、組合側の要求には応じられないとしています。
このため非正規職による労働組合は、15日夜から現代自動車の蔚山工場を占拠し、ストライキに突入しており、15日夜は警察と衝突して49人が連行されました。
会社側はこのストライキでおよそ202億ウォンの損失が発生したとして、労働組合に対する法的対応に乗り出しています。
労使双方は今後も物理的な衝突が予想され、事態が長期化する可能性は高いとみられています。
社内派遣は、韓国では自動車メーカーや造船・鉄鋼会社を中心に広がっている仕組みで、2年前に政府がまとめた統計では全国で36万人もいることが分かっています。
こうしたことから現代自動車の非正規職労働者によるストライキが今後、どのような結果になるのか、関連業界は注目しています。

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