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サイエンス

「グラフェン」の韓国物理学者 委員会ミスでノーベル賞逃がす 

Write: 2010-11-30 11:29:05Update: 2010-11-30 14:40:26

「グラフェン」の韓国物理学者 委員会ミスでノーベル賞逃がす 

韓国人初のノーベル物理学賞の受賞が、ノーベル委員会のミスで実現しなかったとことが明らかになりました。
今年のノーベル物理学賞は、「二次元物質グラフェン」を合成した実績で、イギリスのマンチェスター大のアンドレ・ガイム教授と、コンスタンチン・ノボセロフ教授に贈られました。
しかし、アメリカ・ジョージアテク大学のヒア教授は、科学専門紙「ネイチャー」の最新号で、今年のノーベル物理学賞は、ノーベル委員会のミスで、関係のない人物に贈られたと主張しました。
ヒア教授は、イギリスの2人の受賞者は、2004年発行の科学雑誌「サイエンス」に、「二次元物質グラフェン」を初めて合成したと発表し、この功労が認められノーベル物理学賞を受賞したが、この物質は、「二次元物質グラフェン」ではないと指摘しました。
そのうえでヒア教授は、「二次元物質グラフェン」を初めて合成したのは、ソウル大学出身の韓国人教授、キム・ピリップ氏だと主張しました。
今年のノーベル物理学賞受賞者2人も事実を認め、さらにノーベル委員会は、委員会のミスを認める内容をインターネットに掲載すると述べたということですが、受賞者を変更することは不可能だということです。
グラフェンは原子一つ分の厚みしかない炭素のシートで、透明で電気をよく通し、常温での電子の移動速度はあらゆる物質の中で最も速いということです。
近年、広いシートを作る方法も見つかり、iPadなどの携帯端末にも使われているような透明なタッチパネルや太陽電池などへの応用が期待されています。

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