豚の口蹄疫に続いて牛の口蹄疫が確認されたばかりの慶尚北道(キョンサンブクド)安東(アンドン)市で、さらに牛の飼育農家3か所の感染が確認されました。
農林水産食品部は2日、「1日に口蹄疫が疑わしいと届出があった安東の牛の飼育農家3か所を対象に精密検査をした結果、陽性と判定された」と明らかにしました。
これらの農家のうち2か所は先月29日に初めて豚の口蹄疫が確認された豚の飼育農家からそれぞれおよそ3.5キロと4キロ離れたところに、もう一か所はその翌日に牛の口蹄疫が確認された農家から2.5キロ離れたところにあります。
口蹄疫が確認されたのは先月29日の口蹄疫発生以降5回目で、これで安東地域で口蹄疫が確認された農家はあわせて6か所になりました。
防疫当局は口蹄疫のこれ以上の拡散を防ぐため、新たに感染が確認された農家をはじめ、周辺500メートル以内の豚と牛を処分することにしました。
こうしたなか、この日、安東地域の別の牛の飼育農家から口蹄疫が疑わしいという届出があり、現在、精密検査が行われています。
この農家は直前に口蹄疫が発生した農家から19キロも離れており、ほかの市や郡に広がるのではないかという懸念が出ています。
韓国では2000年と2002年に口蹄疫が発生し、さらに今年入って1月に牛、4~5月には牛と豚で広がりましたが、その後終息し、9月末に国際獣役事務局(0IE)から口蹄疫の発生がないと確認され、「清浄国」の認定を得ていました。