朝の最低気温が氷点下15度前後の寒波はクリスマスの25日も続き、西海岸と済州(チェジュ)島では雪が降って、ホワイト・クリスマスになりました。
気象庁によりますと、25日朝の最低気温は江原道(カンウォンド)大関嶺(テグァンリョン)氷点下19度、鉄原(チョルウォン)氷点下16.2度、ソウル氷点下14.3度、光州(クァンジュ)氷点下9.3度などとなり、冷たい風が強く吹き、体で感じる気温はソウルが氷点下21.7度となりました。
気象庁関係者は「氷点下45度の冷たい寒気団が韓国の北西の上空5キロまでに張り出してきたため、気温が大きく下がり、ソウルや中部地方、南部の内陸地方には寒波警報や注意報が出された」と述べました。
冷え込みは25日も続いて、予想最高気温はソウルで氷点下8度、大田(テジョン)氷点下4度と、南部の一部地域を除いて、日中も氷点下のままになる見通しです。
そして全羅道の西海岸と済州島では発達した雪雲の影響を受けてホワイト・クリスマスになりました。
西海岸には波浪注意報が出され、仁川(インチョン)と西海の島々を結ぶ12の航路のうち、延坪(ヨンピョン)島、白翎(ペクリョン)島など8つの航路の運航はできなくなりました。
一方、この寒波でソウルでは自動車の故障と水道の破裂などが相次ぎました。
ソウル上水道事業本部によりますと、24日と25日の2日間、家庭や商店などの水道が凍って計量器が壊れる事故がおよそ141件に上りました。
大手自動車保険会社の三星火災によりますと、24日にソウル全域で自動車故障の申告でサービス出動した件数は2990件で、このうちおよそ2000件が寒波によって始動がかからなかったものだということです。
さらにこの寒波で、24日、外国系銀行のシティー銀行の電算センターの冷却機が壊れて、メインシステムが浸水し、支店での業務やATM、インターネットによる銀行業務などほとんどが中止となりました。
気象庁の関係者は「クリスマス・イブの24日から始まった寒波は当面続き、来週明けの27日から冷え込みが和らいでくるとみられる」としています。