韓国の成人男性の喫煙率は下がったものの、依然としてOECD=経済協力開発機構の加盟諸国の中では最も高いことが分かりました。
保健福祉家族部は去年12月、19歳以上の成人男女3000人を対象にアンケート調査しました。
2日、発表したその結果によりますと、成人男性の喫煙率は39.6%で、初めて40%を切りました。
成人男性の喫煙率は、3年前の2008年6月末には40.4%となって、それまでの最低になった後、おととし暮れには43.1%にまで再上昇していました。
また成人女性の喫煙率は2.2%と、前の年より1.7ポイント低くなりました。
保健福祉家族部は「自治体による喫煙区域の制限が広がるなど、禁煙の環境がさらに整ってきているうえ、40代50代を中心に健康への関心が高まっていることから、喫煙率が下がったものとみられる」と分析しています。
しかし成人男性の喫煙率は、保健福祉家族部が2005年にたてた2010年で30%という目標に大きく及ばないうえ、OECD平均の27.3%と比べても高い水準であることから、政府のこれまでの禁煙政策がもの足りないという指摘が出ています。