去年11月末、慶尚北道(キョンサンボクド)安東(アンドン)市で始まった家畜の伝染病、口蹄疫(こうていえき)は、新年に入っても全国的な広がりをみせ、新たに忠清南道(チュンチョンナムド)の保寧(ボリョン)と天安(チョンアン)、江原道(カンウォンド)春川(チュンチョン)でも発生が確認されました。
農林水産食品部は3日、忠清南道保寧郡の豚の飼育農家と天安市の酪農家、それに江原道春川市の肉牛農家で口蹄疫が確認されたと発表しました。
このうち忠清南道保寧郡は、韓国最大の畜産団地の洪城(ホンソン)と隣接しているため、防疫当局は口蹄疫が畜産団地にまで広がらないように、あらゆる手段を講じているとしています。
しかし最近の冷え込みで消毒薬が凍り、防疫効果が大幅に落ちていることから、防疫にも限界が表れています。
口蹄疫は、京畿道(キョンギド)、慶尚北道、江原道、忠清北道、南道の5つの道と、仁川(インチョン)広域市の合わせて93か所で発生しており、67万頭の牛や豚などが処分されています。