家畜の伝染病の口蹄疫(こうていえき)で、政府は予防ワクチン接種の対象を、牛だけでなく豚にも拡大することにしましたが、予防接種を受けた直後に牛が突然死するケースが出ているため、農家の間に不安が広がっています。
口蹄疫(こうていえき)で処分された家畜が100万頭近くにのぼり、さらに広がりをみせていることを受けて、政府は去年12月下旬から牛を対象に進めてきた予防ワクチンの接種を、まず種豚21万頭を対象に行うことを6日、発表しました。
対象地域は、京畿道と忠清南道、忠清北道の13の市と郡で、1465軒の畜産農家があります。
こうした中で、予防ワクチンの副作用についての不安が畜産農家の間に広がっています。これは予防ワクチンの接種を受けた後に、牛が突然死するなどの現象が出ているからです。これまで副作用が疑われるとする届出は、慶尚北道だけでも39件にのぼっていますが、今のところ突然死の原因が予防ワクチンだと断定することはできないとされています。しかしその可能性は排除できないのが現状で、国立獣医科学検疫院は、突然死が予防ワクチンと関連があるかどうか調査を急いでいます。