南西部の全羅南道で、アヒルが鳥インフルエンザにかかっていたことがわかり、口蹄疫(こうていえき)に次いで、鳥インフルエンザの感染拡大が心配されています。
農林水産食品部は、先月末から今年初めにかけてアヒル4500羽あまりが死んだ全羅南道靈巖(ヨンアム)郡の農家を検査した結果、毒性の強いH5N1型の高病原性鳥インフルエンザの感染が確認されたと、7日、発表しました。
高病原性鳥インフルエンザの感染が確認されたのは、先月29日に忠清南道天安(チョナン)市と全羅北道益山(イクサン)市の農家での感染が確認されたのに次いで3番目です。
全羅南道靈巖郡は鶏やアヒルなどを飼育している農家が多く、鶏は全国の12%、アヒルは全国の48%がこの地域で飼育されており、全羅南道は感染が確認された農家を中心に半径10キロ以内の家畜の移動を制限し、防疫作業に力を入れています。
今回感染が確認された農家では、先月28日からアヒルが死に始めましたが、1週間ほど遅れて当局へ届けを出したため、すでに他の農家へ感染が拡大した可能性もあると指摘されています。
全羅南道では2003年に22万羽、2008年には74万羽が処分されるなど、鳥インフルエンザによる被害が出ています。
全羅南道では、ほかにも求禮郡、咸平郡、羅州市の農家からも届出があり、精密検査が進められています。