この冬に韓国で口蹄疫が確認されてからおよそ40日間、処分された家畜の数が134万頭に迫るなど被害が拡大しています。
農林水産食品部は10日「これまで処分した家畜数は10日午前現在、3358農家の133万9387頭になった」と明らかにしました。
家畜別にみますと、伝染が早い豚が122万8000頭あまりで最も多く、牛10万7000頭、ヤギ2800頭、鹿1000頭などで、処分による国の補償金など支出は1兆3000億ウォンに膨らみました。
また口蹄疫のワクチンの接種対象は済州(チェジュ)島と全羅南道(チョンラナムド)、慶尚南道(キョンサンナムド)を除くすべての市と道の10万農家の家畜215万頭あまりに増えました。
このように処分されたり、ワクチン接種を受ける家畜が急増したため、韓国の畜産・酪農業界の被害も大きくなり、今後1-2年内には関連産業の回復は厳しくなるという危機意識も高まっています。
こうした中、忠清南道(チュンチョンナムド)天安(チョンアン)と全羅北道(チョンラブクド)益山(イクサン)で発生した鳥インフルエンザは、全羅南道にも拡がっています。
このように家畜の伝染病が全国的な広がりをみせて被害が拡大していることから、防疫当局は防疫作業とともに移動制限措置を強化するなど、拡散防止に総力を上げていますが、沈静化する兆しはまだみえていません。