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社会

スパイ罪で服役した在日韓国人 再審で無罪判決

Write: 2011-01-14 12:53:00Update: 2011-01-14 13:38:07

ソウル高等裁判所は13日、北韓のスパイとして逮捕され、15年間服役した在日韓国人の李憲治(イ・ホンチ)さんに対して、再審の結果、無罪の判決を言い渡しました。
李憲治さん(58)は神戸市出身の在日韓国人で、軍事政権下の1981年に韓国で北韓のスパイとして逮捕され、国家保安法違反などの罪で無期懲役の有罪判決を言い渡されて、およそ15年間服役しました。
当時、李さんを逮捕した国軍保安司令部は、李さんが1970年代に北韓に密入国してスパイ教育を受け、北韓の指令を受けて韓国の大企業に就職し、軍事機密などを北韓に流出したとしていました。
李憲治さんは1996年に仮釈放となりましたが、2007年に国防部の過去史真相究明委員会がこの事件を再調査し、拷問と脅迫によって事件が捏造された可能性が高いという調査結果を発表、これをもとに李さんが再審を請求して、2010年9月に再審が開始されました。
ソウル高等裁判所は、13日の判決で、不法逮捕、虚偽の自白の強要などを認め、当時の自白は証拠能力がないとして、無罪を言い渡しました。
李さんは判決後、「他の在日韓国人のスパイ捏造事件の犠牲者にも名誉回復の道を開けた」と喜びを語りました。

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