農林水産部は20日、韓国東部の江原道にある畜産技術研究センターで口蹄疫が確認されたと発表しました。
畜産技術研究センターはこの地域のブランド韓牛の優秀な遺伝子の保存などを担当しており、種牛14頭をはじめおよそ500頭の韓牛を飼っています。
種牛の価格は1頭当たり10億ウォンを超えるということです。
農林水産部の関係者によりますと、この研究センターでは出入りを徹底的に遮断し、職員は去年12月22日からセンターの中で寝泊りしていたということで、今のところ感染経路は確認されていません。
この研究センターの牛はすでにワクチンの接種を終えており、感染が確認された種牛2頭と感染が疑われる一般の牛4頭の合わせて6頭だけが処分されました。
研究センターには先週末、李明博大統領が訪問し、防疫に徹底するよう促しましたが、ワクチンの接種が終わったにもかかわらず感染が確認されたことで、防疫体制に根本的な問題があったのではないかという指摘も出ています。