ソマリア海賊からのケミカルタンカー救出作戦で、海賊8人が射殺されたことに対し、ソマリア海賊は、「復讐として韓国人乗組員を殺害する」と脅してきました。
ロイター通信によりますと、ムハンマドという名前の海賊は、ロイター通信との電話インタビューで、「海賊の射殺に対して復讐する。これから我々は、韓国船舶に身代金を要求する代わりに、船を燃やし、乗組員を殺害する」と脅してきたということです。
また、フセインという名前の海賊は、「他の国が同じような救出作戦を行うことに備え、拉致した船舶から乗組員を移動させており、警戒を強めた」と主張してきたということです。
これと関連し、ケニア海軍の関係者は、「海賊らは困難な際に拉致した乗組員を移動させる場合があるが、彼らの最大の目的は身代金だ」と述べ、今回の脅迫について否定的な見解を示しました。
一方、韓国政府は、これを受け、危険地域を航海する韓国船舶の安全を守るための措置を検討する方針です。
ところで、去年10月17日、アフリカ東部のケニア近海で操業中にソマリア海賊に乗っ取られた韓国漁船のクムミ305号241トンは、拉致からすでに100日を超え、船長ら韓国人2人を含む43人の漁船員の安否が心配されていますが、今回の海賊の発言では言及されていません。