ソマリア海賊による韓国タンカー乗っ取り事件は、今後、釜山地方検察庁で捜査が続けられることになりました。
南海地方海洋警察庁の特別捜査本部は、8日、海賊5人の身柄と捜査記録を釜山地方検察庁に送りました。
釜山地方検察庁では公安部長と検事7人で捜査チームを設けて、今月27日までにさらに捜査を続けることにしています。
検察はまず、重傷を負ったソク・ヘギュン船長に銃撃を加えたとされる海賊のアライに対して、持っていた銃の引き金などから確保した指紋とDNAを鑑識するとともに、国防部から受け取った銃撃戦の際の映像を精密に分析して証拠を確保することにしています。
また海賊たちは初めから韓国のタンカーをねらって乗っ取ったのかどうかや、これまで韓国の漁船の乗っ取りにかかわっていたかどうか、さらに国際的な海賊団体と関係があるかどうかなど、海洋警察の捜査で解明できなかった部分を中心に捜査を進めることにしています。
検察に送られた海賊5人は釜山の拘置所にそれぞれ収容されました。