2009年度に海外に留学した小中高校生の数が、ソウルと首都圏を中心に大きく減少し、前年同期に比べて1万人近く減っていることが分かりました。
韓国教育開発院が発表した「2010年教育統計分析資料集」によりますと、2009年3月から2010年2月まで海外留学した小中高校生は、合わせて1万8118人でした。
これを前の年度の2万7349人に比べるとおよそ34%に当たる9231人も減少したことになり、これまでで最も大きい減少率となりました。
小中高校別では、小学生の留学生が4162人、中学生が3165人、高校生が1904人それぞれ前年より減少しています。
小中高校生の生徒が海外留学するいわゆる「早期留学生」の数は、2000年代に入って急増し、2005年度には2万400人、2006年度には2万9500人でピークとなり、2007年度からは少しずつ減少傾向をたどっています。
これについて、一部の専門家は、早期留学を求める需要が減っていることがその背景にあると分析していますが、その一方では、景気後退による一時的な減少だとみる声もあります。