口蹄疫に感染した家畜を埋める作業がきちんと行われず、土壌や水質の2次汚染が心配されるなか、処分された豚の死骸が地面から露出する事故が相次いでいます。
京畿道(キョンギド)利川市(イチョンシ)は17日、「先月17日から市内の埋却地6か所で、豚の死骸の一部が地面から露出する事故があり、原因を調べている」と明らかにしました。
利川市は、このところ気温が上がり、埋めて処分したあと速い速度で腐敗する過程でガスが発生し、そのガスが地中にたまり、膨らんで地面を破った結果出てきたものとみています。
しかし、一方では、もともと不十分な作業であったため、地中に空間が残り、時間が経つにつれて地面が下がった結果、死骸が露出した可能性もあるとして、ずさんな埋め方を指摘する声があがっています。
飼育する豚の数が37万頭あまりと、韓国で2番目に多い利川市では、これまで牛と豚37万5000頭あまりが処分され、348か所の埋却場所のうち86か所で地盤沈下や土壌隆起、浸出水発生などの問題が見つかり、再び埋める処置や排水路整備などの措置がとられています。