去年11月、北韓の砲撃を受けて住宅などが破壊された、西海の延坪(ヨンピョン)島の住民は、京畿道(キョンギド)金浦(キムポ)市の団地などに避難していましたが、半数以上がすでに島に戻りました。
延坪島の住民は、北韓の砲撃を避けて船で仁川に避難し、24時間営業の温泉のチムジルバンなどで過ごしたあと、希望者は12月19日から近くの金浦市に完成した分譲前の新しいアパートで仮住まい生活を送っていました。
延坪島を管轄している仁川(インチョン)市甕津(オンジン)郡の関係者によりますと、アパートの期限が今月18日までだったこともあって、延坪島に戻る住民がこのところ目立ち、18日までに全体の51%にあたるおよそ700人が島に戻ったということです。
まだ島に戻っていない住民は、仁川などの親戚の家に当分の間、滞在するものとみられています。
仁川市は住民の定着を支援するため、今月から壊れた暖房用ボイラーや水道などの修理を行っており、島のスーパーやガソリンスタンドも去年暮れから営業を始めています。
また避難していた漁船も来月からの操業再開を前に次々に延坪島に戻ってきており、延坪島では春の訪れとともに日常生活に戻る準備が進められています。