北韓のウラン濃縮施設に関する国連の専門家パネルの報告書が中国の反対によって安全保障理事会で採択されませんでした。
国連安全保障理事会は23日、北韓制裁委員会の専門家パネルが北韓のウラン濃縮施設についてまとめた報告書を正式文書として採択する案について協議しましたが、中国の反対で採択には至りませんでした。
北韓制裁委員会の専門家パネルが作成した報告書は、北韓のウラン濃縮施設は明らかな安保理決議違反であることを指摘しているほか、北韓が公開した濃縮施設以外にも多数の秘密施設があり、これをほかの国に販売する可能性を警告する内容などが含まれています。
報告書は、去年11月に北韓を訪問したアメリカのスタンフォード大学国際安全保障協力センターのヘッカー所長の報告をもとに作成されたものです。
これに対し、中国は、報告書の内容が事実にもとづくものとみるのは難しいと主張し、ウラン濃縮問題を安保理ではなく北韓の核問題をめぐる6か国協議の場で議論することを求めたということです。
報告書が安保理の正式文書として採択されるためには、15の理事国すべての同意が必要です。
こうしたなか、6か国協議で韓国の首席代表をつとめる魏聖洛(ウィ・ソンラク)韓半島平和交渉本部長は25日から2泊3日の予定でアメリカを訪問し、北韓の核問題について協議する予定です。
北韓のウラン濃縮計画を安保理で議論するのが事実上難しくなったため、今後の対応について韓米両国間で集中的な話し合いが行われるものとみられます。