事故や故障が相次いでいる高速鉄道KTXで、今度は電気機関車の出力が低下してスピードが出せなくなり、遅れる騒ぎがありました。
26日午前9時27分頃、東大邱(テグ)駅を出発した釜山発ソウル行きのKTX山川(サンチョン)354号が、金泉亀尾駅付近で出力が低下してスピードが時速150キロ以下に落ち、営業運転の時速300キロを出せなくなりました。このためこの列車は、次の大田駅に予定より26分遅れて到着しました。乗客600人あまりは大田駅で待機していた別の列車に乗り換えソウル駅に向かいましたが、ソウルには39分遅れて到着しました。
韓国高速鉄道公社は、故障したKTX山川354号を京畿道高陽市にある車両整備基地に送って原因を調べています。
KTXは今月11日に光明駅の南で上り列車が脱線する、2004年春の開業以来初めての事故があり、上下線が丸1日半にわたって不通になったほか、25日にも列車が立ち往生する故障が起きています。