世界の穀物価格が上昇して小麦やトウモロコシ、大豆などの需給が難しくなっているのとは対照的に、韓国でコメの在庫は増え続けて去年は150万トンをうわまわっていることが分かりました。
農林水産食品部によりますと、2010年の穀物年度である2009年11月から2010年10月の間のコメの在庫は150万9000トンに上っているということです。
これは1994年以来、最も多い量で、政府の公共備蓄用の基準72万トンの2倍以上にあたります。
韓国で国民のコメ離れは毎年進んでおり、国民1人あたりの年間消費量は2002年の87キロから去年はおよそ73キロと、この8年間で14キロも減りました。
それに韓国が外国から義務的に輸入しなければならないコメの量は増えている上、北韓へのコメ支援は李明博(イ・ミョンバク)政権に入ってから中断されたままとなっており、コメの消費促進に向けた根本的な対策作りが求められています。