ソマリア海賊からの救出作戦の際に銃撃戦でけがをしたケミカルタンカーの船長のソク・ヘギュン(58)さんは、帰国して1か月ぶりの28日、意識を完全に取り戻しました。
ソマリア海賊に乗っ取られたケミカルタンカー「三湖ジュエリー」のソク・ヘギュン船長は、ことし1月に韓国海軍の救出作戦の際の銃撃戦で重傷を追い、帰国後、病院で手術を受けており、一時的には意識を回復しましたが、一進一退の状態が続いていました。
ソク・ヘギュン船長は28日、入院している病院でマスコミとインタビューし、はっきりした声で銃撃戦の当時を振り返りました。
ソク船長は銃撃戦の際、夜で暗くマットをかぶせられている状態だったため、詳しい状況を覚えていないとしています。
また海賊がタンカーを乗っ取った後、数回に渡って脅迫をしたものの、暴力はなかったとしています。
病院の医療関係者は、ソク船長は意識を回復し自発呼吸もできるまでになったものの、家族のことを違った形で記憶しているなど混沌の症状がみられるとしており、銃によってけがをした両足などの追加手術は今後の容態を見極めながらその時期を判断すると説明しました。