この10年間、国民年金に加入した女性が男性より3倍以上多いことがわかりました。
国民年金公団は8日、現在の国民年金制度が施行された当時の1999年12月末は271万人だった女性加入者が、今年1月末現在は534万1000人と、ほぼ2倍に増えたと明らかにしました。
一方、男性加入者は、同じ期間、787万1000人から870万7000人へと10.6%の増加にとどまりました。
女性加入者が大きく増えたのは、女性の就労が活発になり、この10年間で職場女性加入者が172.2%も増えたためです。
また、専業主婦のように決まった仕事がない女性の老後の備えに対する関心が高まり、任意加入が同じ期間のうちに203.6%増えました。
現在の国民年金は、従業員1人以上の事業所に勤務する人や、地域加入者でも所得があれば加入が義務付けられ、専業主婦など所得がない人は本人の選択によって任意に加入することができます。
女性加入者を年代別にみますと、40代の増加率が154.6%で最も高く、次いで30代、50代の順となっています。
国民年金公団は30・40代女性の加入者が急増したのは老後の備えに対する関心に加え、男性と女性の平均寿命の差が6.8歳と大きいことが影響しているとみています。