国立大学のKAIST=韓国科学技術院の学生が7日、また自殺し、大学側は現在の懲罰的な制度を廃止することにしました。
自殺したのは数理科学部2年生の男子学生で、自宅のマンションの19階から飛び降りて死んでいるのを、通りかかった飲料水配達員が見つけて警察に通報しました。
家族によりますと、この学生は成績が思わしくなく悩んでいたということです。
KAISTは理工系の国立名門大学ですが、今年に入ってからすでに4人が自殺しています。
KAISTはこの日、自殺者が相次いでいることを受けて、その要因とされているいわゆる「懲罰的授業料制度」をなくすことにしました。
KAISTは、奨学金制度が充実しており、学生は事実上授業料を払う必要がありませんが、成績が一定水準に満たない学生に対しては授業料を払うようにしていました。
こうした制度については、学生に過度なストレスを与えているという指摘が出ていました。
KAISTは懲罰的授業料制度はなくすものの、4年間で学部の課程を終了できなかった学生については、5年目から一般の国立大学水準の授業料を払うようにする方針です。