韓国で初めて建設された原子力発電所、古里(コリ)原子力発電所1号機が電気系統のトラブルで12日から運転が停止されている中、3号機と4号機でも電気系統の故障が発生しました。
古里原発本部によりますと、19日午後1時頃、韓国南東部の釜山(プサン)市機張(キジャン)郡の古里原子力発電所で、整備会社の職員3人が、古里3号機の主要設備を点検していたところ、トラブルが発生して電力供給が止まり、同じ電力線を使用していた4号機にも支障が生じました。
しかし、非常用のディーゼル発電機が自動的に稼動して、電力を安定的に供給し、問題は起きなかったということです。
この非常用発電機は、外部電力にトラブルが生じた場合、10秒以内に自動的に起動し、最大7日間連続して使うことができます。
事故発生1時間半後に本来の電力供給システムは復旧されましたが、この事故で職員2人が感電し、手と脇に軽い火傷をして病院で治療を受けました。
これについて原発本部の関係者は、「安全に問題はなかった。初めにトラブルのあった3号機は、核燃料の入れ替えや主要設備の点検のため、4日から運転を停止していたところだった」と説明しています。
一方、韓国水力原子力は1号機の稼動を1か月間、中止して、精密診断を行う方針を発表しました。