台風や地震など災害に備えた大掛かりな訓練が、5月2日から3日間、全国で繰り広げられます。
消防防災庁の計画によりますと、今回の訓練は災害の種類別に国の対応を点検するためのもので、風水害、テロと火災、地震と津波をそれぞれ想定して避難訓練を行います。このうち台風を想定した訓練は来月2日、テロと火災を想定した訓練が翌3日に行われます。そして4日には地震・津波に備えた訓練が全国民を対象に行われます。
なかでも地震・津波に備えた訓練は、中部の大田(テジョン)でマグニチュード6.5の地震が起きた場合を想定し、避難訓練とともに緊急自動車の車線を確保する訓練が行われます。
この日は午前11時に全国で一斉にサイレンが鳴らされ、走行中の車は道路脇に車を停めて消防、警察、防災など緊急車両が通るための車線の確保に協力しなければなりません。また通行人は外国人を含めて全員が近くの避難所に避難しなければなりません。この訓練には全国の幼稚園児と小中高校の児童・生徒全員が参加し、一部の外国大使館の要請で、ソウル龍山(ヨンサン)国際学校とレインボー外国人学校の子どもたちも参加します。
さらに東海岸の慶尚北道(キョンサンブクド)蔚珍(ウルジン)郡では、原子力発電所からの放射線漏れを想定して、一部の住民を原子力発電所から8キロ以上離れた避難所に避難させる訓練が行われます。