韓国南部にある国立公園、智異山に放し飼いにしているツキノワグマが相次いで出産していることが、このほど確認されました。
国立公園管理公団は1日、出産が可能なメスの熊を観察し続けてきた結果、先週、ツキノワグマ1頭が、冬眠していた洞くつの付近で生まれたばかりの小熊と一緒にいるところを発見したと発表しました。
この小熊はオスで、体長40センチ、体重は4キロ程度だということです。
出産が確認されたメスの熊は2007年にロシアから取り寄せたもので、2004年に同じくロシアから導入した雄と交尾に成功し、今年2月、冬眠中にオスの小熊を出産したものとみられると管理公団は話しています。
これとは別に3月にもまた別のメスの熊が小熊を出産したことが確認されており、今年に入って小熊の誕生はこれが2度目です。
ツキノワグマは環境部が絶滅危惧種に指定した野生動物で天然記念物にも指定されており、国立公園管理公団は2004年からロシアの沿海州や北韓から親を失った幼いツキノワグマ27頭を引き取って智異山に放し飼い状態にしました。智異山では、現在、小熊5頭を含めて全部で19頭が生息していることが確認されています。