アメリカ政府は韓国の牛肉市場開放について、まずは議会が韓国とのFTA=自由貿易協定を批准し、その後に韓国と牛肉市場の全面的な開放について話し合う方針であることが分かりました。
アメリカ通商代表部のカーク代表は4日、これまで韓国の牛肉市場の全面的な開放を求めて、FTAの批准に反対してきた民主党のボーカス上院財務委員会委員長に書簡を送り、議会の批准を終えた後、牛肉市場の全面開放に向けて韓国政府と話し合う方針を伝えました。
これを受けてボーカス委員長は、市場開放を批准の前提条件にしないという立場を表明しました。
しかし、ボーカス委員長は、「韓国がアメリカ産牛肉の輸入を月齢30か月未満に制限しているのは国際基準に合致しない」という立場を崩しておらず、アメリカ政府はFTA批准後に、韓国に対して全面的な市場開放を強く求めてくるものと予想されます。
韓国とアメリカは2008年6月に、「BSEを心配している韓国の消費者の信頼が回復されれば市場開放について協議する」ことで合意していますが、「信頼の回復」については具体的な基準がなく、韓国の家畜伝染病予防法は30か月以上のアメリカ産牛肉を輸入する場合は国会の審議を経るよう規定しており、韓国政府が市場開放に同意しても、国会の承認を得る必要があります。
アジアの国々の中では、これまで30か月以上のアメリカ産牛肉の輸入を認めている国はありません。
一方、共和党のベイナー下院議長は5日、記者会見し、「8月の休会以前に韓国、コロンビア、パナマと締結したそれぞれのFTAが批准されることを希望する。そのためにオバマ大統領は積極的に議会を説得すべきだ」と語りました。