原因不明のウィルスによる肺炎患者がこのところ相次いで発生している中で、10日、この症状による初めての死者が出ました。
疾病管理本部が10日、明らかにしたところによりますと、原因不明のウィルス性肺炎で、ソウルのある大学病院で治療を受けていた妊娠9カ月目の36歳の女性が、10日、亡くなりました。
この女性は、先月8日、この病院の外来で、結核の診断を受けました。
それから数日後に症状が悪化したため重患者室に入院、治療を受けましたが、肺の組織が硬くなって機能しなくなる肺の繊維化が進み、さらに脳出血を起こして、入院1か月で死亡したということです。
この病院には、同じ症状で入院した患者が10日までに7人いますが、このうち出産前後の女性が、この女性を含めて6人にのぼっています。
保健当局は、出産前後の女性に広がっている原因不明のウィルス性肺炎について調査を進めていますが、新たな形態の病気である可能性も排除できないとして緊張を高めています。