韓国南部の米軍基地キャンプ・キャロルに枯葉剤が埋められたとする問題で、韓国とアメリカは26日、在韓米軍地位協定環境分科委員会を開き、問題の米軍基地で共同調査を進めることで合意し、27日に初めての調査を行いました。
この日の調査は、韓国の国立環境科学院が中心となって、キャンプ・キャロル基地周辺の6か所の地下水を採取し、アメリカ軍の関係者が立ち会いました。
双方は、アメリカの環境専門家が来週韓国に到着次第、正式の共同調査団を構成して本格的な調査を進めることにしています。
ただ、26日の在韓米軍地位協定環境分科委員会では、新たに疑惑が持ち上がっている首都圏の元米軍基地に対する共同調査は議題にあがりませんでした。
首都圏にあるこの基地は、韓国側に返還された後、韓国軍が基地として使用しており、今後、民官軍の共同調査団を構成して調査を進めることにしています。
また、国防部は、2003年以前に環境調査を経ずに韓国側に返還された元在韓米軍基地すべてについても環境調査を進める計画です。
一方、外交通商部は、環境関連問題など、在韓米軍地位協定に補うべき部分があるとして、改正を検討するとしています。