北韓の朝鮮中央通信は26日、金正日国防委員長が20~26日に中国を訪問して胡錦濤国家主席と会談し、6か国協議の再開などについて意見を交わしたと報じました。
こうした報道は金正日国防委員長が北京を出発して帰途についた直後に出たもので、北韓のメディアが金正日国防委員長の帰国前に中国を訪問したことを報じたのは初めてのことです。
朝鮮中央通信は、金正日国防委員長と胡錦濤国家主席は、韓半島の非核化という目標を堅持し、6か国協議などの対話を通じて、平和的に問題を解決するために努力していくことで合意したと伝えました。
また、両国の伝統的な友好関係を次の世代に継承していくべきだという点で一致し、両国間の交流と協力を拡大していくことでも合意したと報じました。
金正日国防委員長が、友好関係を次の世代に継承していくべきだと強調したのは、金正恩氏への権力継承を念頭に置いたものと見られます。
一方、アメリカ国務省は金正日国防委員長が6か国協議再開を主張したことについて、まずは南北関係を改善し、武力挑発を中止するなど、北韓の変化が先行すべきだとする従来の立場を再確認しました。