今年1月にアラビア海の入口で、韓国のケミカルタンカーを乗っ取ったソマリア海賊5人のうち4人に対する判決が5月27日に出されましたが、このうち無期懲役が言い渡されたアライ被告(23)と、懲役15年が言い渡されたブラレッド被告(18)の2人が、5月31日、控訴を申し出ました。
アライ被告の弁護を担当したクォン・ヒョンクン弁護士は、6月1日、「アライ被告がソク・ヘギュン船長に対して銃を乱射した証拠が不充分な上、他の乗組員を盾として利用したという起訴事実も同意できないため、控訴を申し出ることにした」と説明しています。
また、27日の判決で懲役13年の刑が言い渡されたアマン・アリ被告(21)と、アップドゥラ・アリ被告(23)の二人も控訴を申し出る方針だということです。
27日の判決では、タンカーのソク・ヘギュン船長に対して銃を乱射し、海上強盗殺人未遂罪に問われたソマリア海賊のアライ被告には無期懲役、ブラレッド被告には懲役15年、アマン・アリ被告と、アップドゥラ・アリ被告の2人には、いずれも懲役13年の刑が言い渡されれていました。
これに対し、この事件を担当する釜山地方検察庁の関係者は、「検察は、27日に判決が言い渡されたアライ被告以外の3人の海賊に対しても、海上強盗殺人未遂罪が適用されるべきだと主張したが、受け入れられなかった。そのため、検察も、2日に3人の海賊に対する控訴を申し出る方針だ。しかし、アライ被告については、控訴するかどうかまだはっきりしていない」と説明しています。